「わくわくきずなっ子 〜自然体験ラリー(夏)〜」 
災害時でも活かせるアウトドアクッキング [8/17]

日  時:2008年8月17日(日)10:00〜14:00 晴れ
場  所:旭丘デイキャンプ場
参加者:子ども33名(市内の幼児・小中学生)、大人36名(保護者・NPO法人心豊かにARDの会)
 
 <活動のねらい>

・緊急事態や自然災害に遭遇した時も対応できる知恵や技術を知る。
・アウトドアクッキング体験を通じて、地域の人との交流を図る。


着いた火を絶やさないように必死にうちわで仰いでいます

 <活動内容>

参加者には、事前にアウトドアクッキングの手引を配布し、当日のスケジュールなどを把握してもらい、レジャーとしてのアウトドアクッキングのように、道具や環境がきちんと整った状況ではなく、緊急事態や自然災害に遭遇した時にも、慌てずに対応できるような内容として行いました。

まず、この時期に災害が発生した場合の注意点として、日射病・熱射病の予防策については、自然体験ラリー第1弾(維摩池一周オリエンテーリング)開催時に、水分補給はもちろん首筋や後頭部を冷やすことを経験しましたが、今回は、特に食中毒の一番の予防策として、手洗いの基本も学んでもらいました。


炊きたてのあつあつご飯で五平もちを作りました

次に、火おこしの仕方や着いた火を絶やさない方法や、炊飯器具がない場合を想定して、土鍋を使ってご飯を炊く方法を体験し、炊きあがったご飯で、みんなで五平もち作りをしました。

また、災害時には冷蔵庫も使えませんので、保存食としての簡単なくん製づくりをしたり、野菜炒めや卵・モチなど様々な食材とも相性がぴったり合うため、特に災害時には、お湯を注ぐだけという便利さと、既にある食材を加えることで、さらに栄養価も高くなるチキンラーメン作りを楽しみながら学びました。


チキンラーメンに各々好みの食材を入れています/ケーブルテレビの取材です

お腹がいっぱいになったら、子ども達は、「だるまさんが転んだ」をしてあそびました。
また、大人も子どもも全員で「今日の日はさようなら」を歌い交流を深めました。

最後に、公共施設の利用法のマナー(現状復帰)と、基本は自分のことは、できる限り自分でする(自己責任)のルールを心がけて終了しました。


「だるまさんが転んだ」を楽しむ子ども達/遭難時には こんな目印も!

 <感想・反省>

・遠くに行くことなく地元にある施設を利用することで、沢山の方が気軽に参加することができ
 とても良かったと思います。
・開放感あふれる自然の中で、災害時を想定してとはいうものの
 みんなで協力して食べ物をつくるという楽しさを、スタッフも含め、なによりも参加者全員が
 体験することができたことが、本当に嬉しかったです。
・火おこしや、土鍋でのご飯炊き、五平もちづくりなど、大人も含めてはじめて体験する人が多くて
 事前に配ったアウトドアクッキングの手引にメモをとったりして、皆さん意欲的に取り組んでいたことや
 大人も子供も自主的に持ち場を決めて、協力的だったことに大変感動しました。
・自然体験ラリー全体の大きな目的であり、第1弾・第2弾では、なかなか達成できていなかった
 「参加者同士の交流、特に世代間交流」が、食と自然を通じることで
 こんなにも容易にできることなのだと再認識しました。
・違う学校に通い 今日はじめて出会ったばかりなのに、すぐに友だちになった子たち
 知らなかったことを近くの大人に聞く子、食を通じてほぐれた心は、自然の中で
 さらに開放感と創造性をもたらし、「だるまさんが、転んだやろう!」の一声に
 僕も私もと仲間に入っていき、本来の子どもらしい姿を見せてくれて
 周りの大人たちは、とても心が豊かになりました。
・また、大人も子ども聞いたことがある曲として「今日の日はさようなら」をみんなで歌ったことも
 参加者・スタッフの2008年の夏の思い出として残ることでしょう。
・会場の掃除・後片付けはもちろん、最後に備品を車にいれることまで、沢山の人が残って手伝ってくれたこと。
 また、事故もなく開催できたことをスタッフ一同たいへん感謝しています。皆さん、本当にありがとうございました。